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元従業員が新聞配達の労働法について詳しく解説

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新聞販売店の店長になるには2000万円必要

まずは修行をする

私が働いていたM新聞の販売店の店長から直接聞いた話によると、お金さえあれば店長になれる訳ではありません。

まずは修業が必要です。M新聞販売店の店長になりたい人は、M新聞が指定する販売店で数年間修行を積みます。配達能力や勧誘能力などを数年間試され、合格すれば「店長になる権利」を得られます。

2年程度で合格する場合もありますが、例えば勧誘するのが下手ならば、10年たっても合格できません。

お店を持つには2000万円の権利が必要

「店長になる権利」を手に入れたならば、次は「販売店を持つ権利」を、既存の店長から買わなければなりません。

その購入権は、私が働いていたM新聞販売店の店長の場合、2000万円です。この2000万円は、新聞業界ではごく一般的な相場です。

元が取れる前に、廃業する可能性も

新聞販売店は合併する」で述べましたが、東京都の朝日、読売、毎日の販売店数は10余年で平均17パーセント減少しています。

2000万円の返済を終える前に、経営難で廃業する可能性もあり、非常に高い買い物です。